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熊ッチェブログ

ついさっきブログはじめました。サンフレッチェサポーターです。 Twitter @sanfrecce320

年末に釜ヶ崎(西成)に行った話

新天地やあべのハルカスといった人気観光地のすぐ近くに、日本最大のホームレス地域(言い方は悪いが日本のスラム)が広がっていることに違和感を覚えた。
マチ自体そこまでゴミが散乱しているということではなかった。(公共事業の特掃のおかげだろう。)しかしながら、至る所に立小便禁止(無論、すれば軽犯罪法違反である。ただし、緊急時を除く。)の看板がある。公衆便所は設置してあるのだが。やはり、どこかほかの町とは違う。

 


越冬闘争、とういう集いが開かれていた。どうやら左翼が主催し、ホームレスを煽っているようだ。ホームレスには共産主義が多いようだ。しかし越冬とは名ばかりか、と感じる。余談だが、住所不定の場合選挙権はなく、2008年頃にホームレスの住民票の実態調査 が行われ、多くのホームレスたちが選挙権を失ったようだが、現在はどうなのだろうか。

夜回りも、別の団体が主体となって実施されているが、こちらも寒空のもと左寄りな話を 聞かされた。この時期は臨時宿泊施設が開かれるようで、路上で寝ている人は西成のホー ムレス全体の5分の1程度だった。ホームレスに対しての宿泊施設の提供は現地に来るまで 知らなかった。雪山経験者からすると寝袋でもこの時期は当然寒いだろうと思う。足先が冷えるのだ。段ボー ルにどれくらいの防寒能力があるかは興味深いが、やってみようとは思わない。ある意味 で、この光景はイメージ通りといえよう。

昼には、これまた別の団体により、炊き出しが行われる。如何せん並んでいる人数が多いので朝早く から準備が行われる。これは、越冬の期間(公共の窓口が閉まっている期間)に実施され るものだが、朝早くから昼まで熱心に作業をするボランティアの支援者たちには私自身炊 き出しに参加しながら感心した。炊き出しには開始1時間ほど前から列ができ、最終的に は記憶が曖昧なのだが300人程度居たのではないかと思う。いざ食事が配られ始めると2種 類のホームレスがいることに気づく。「ありがとうございます。」「おおきに。」と感謝 の言葉を述べる人とそうではなく淡々と作業的に食事を持っていく人だ。炊き出しは、頼 まれてやっているわけではないので後者を非難するわけではない。しかしながら心の中で 感謝の気持ちが0ではないと思うが、どこか炊き出しが実施されて当たり前だと思ってい るのではないだろうかと思う。全体の一部しか参加していない私に感謝しろなど と恩着せがましいことを言うつもりはないが、感謝の言葉は伝えてなんぼと感じる。(人 の振り見て我が振り直せとも思う。)

 

全体を振り返り、私個人の感想として西成という地域を第三者視点で見たときに、ホーム レスが高齢化している現状を鑑みると、立地条件の良さから、増加する観光客を受け入れ る宿泊地として再開発するべきと考える。人通りを多くすることで西成の特殊な空気感、 アナーキーさの解消につながるだろうし、第一に一等地でありながら市民や近隣住民が避 けているような現状を放っておいてはいけないだろう。立地条件的に用地を欲しがる企業 はあるだろし、全体の利益を考えれば、ホームレスたちはそこを受け入れるべきである と思う。現地に行った感想として、これから新規で西成で日雇い労働をしようという人は かなり少ないだろうという感じだった。ホームレスたちを切り捨てろとは言わないが、現 状を打破する解決策を導くのは非常に難しいと思う。

 

【追記】20190216

中国人不動産経営者から西成を中華街にする計画が発表されました。これについては別に記事を書きます。